1日目・全体会

9月12日(土) 全体会 13:30~17:30 (受付: 12:30~)             旭川市大雪クリスタルホール音楽堂

特別公演 演劇 どんぐりの学校 


出演者 北海道新篠津高等養護学校演劇部 卒業生の皆さん

 2017年3月、創部3年目の新篠津高等養護学校演劇部が岐阜県大垣市で開かれた春季全国高校演劇研究大会への初出場を果たしました。97校が出場した全道各地の大会から、18校が全道大会に選ばれ、さらに、北海道から全国大会に出場できる2校のうちの1校になったのですから、まさに快挙です。作品タイトルの「どんぐりの学校」は、高等養護学校という<どんくさい学校>に由来します。10人の部員が自分たちのことをモデルにしたもので、さながら本人が本人を演じているかのような胸打つ作品です。義務教育時代に特別支援学級に在籍したことや、現在、特別支援学校に在籍している事実、さらに家族内での立ち位置、進路についての自身のイメージなど、その内面世界がリアルに吐露されています。

 顧問の山田勇気先生は、これまで宮沢賢治作品をモチーフにしながら、さまざまな社会的課題にアプローチしてきました。津久井やまゆり園事件のニュースからスタートする「ましろく怒れり」では、内なる差別意識を描き、続いてその発展形としての「鈍行列車に乗ってどこまでも」に挑み、「よだかの夢」では、強制不妊手術をひき起こした旧優生保護法・優生思想克服の課題を伏在させ、再び春季全国高校演劇研究大会(2020年3月新潟)出場となった「オツベルの象たち」では、障害者雇用の到達をふまえながらも、若者たちを覆う<貧困と格差>という現下の状況を捕捉しています。

 そして、2020年9月12日、いっそうパワーアップした卒業生による「どんぐりの学校」の再演。堪能してください、一回性に賭けた舞台を、"原石の輝き"に瞠目必至の舞台を。

スライド&リレートーク

「われら北の大地で育つ」

北海道、北の大地における、障害児者や特別なニーズを有する人々の軌跡を発達と権利の保障の視点から辿ります。

障害の重い子どもたちの教育権保障を軸に、障害者の生活圏拡大運動としてのまちづくり、学校卒業後の発達と労働の場としての共同作業所づくり、就学前の豊かな保育・療育の保障など1970年代から80年代にかけての胎動。

後期中等教育の保障としての高等部増設、豊かな放課後づくりを軸に、障害者の「生活の質」を問う実践の80年代末から90年代にかけての発展。

そして、今世紀。後期中等教育終了後の青年期教育、障害の重い人の労働と発達、発達障害、愛着障害、性的マイノリティ等への多面的な支援、優生思想克服への挑戦。それは、だれもが生きやすいインクルーシブな社会を創る一里塚としての未来へバトン。


[大会事務局] 北海道教育大学釧路校 戸田竜也研究室   電 話 080-3291-0300  メール zensyoken54@gmail.com
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